学生・研修医の方へ

For Students and Residents

入局希望の方へ教授からのメッセージ

愛知医科大学放射線科では、画像診断、放射線治療、IVR、核医学の各領域にそれぞれ精通した専門医がおり、日々の診療、研究、教育に励んでいます。放射線科の魅力は、特定の臓器、疾患にとらわれず、全身の様々な疾患に対して高い専門性を持って関われることです。現代の医療において、画像診断は患者さんの診断や治療方針決定のためには必要不可欠ですし、放射線治療は手術、化学療法と共にがん治療の3本柱の一角を占めています。IVRも手術では治療困難な疾患を低侵襲に治療することがでます。画像診断、放射線治療、IVRと放射線科の業務は多岐にわたり、放射線科は病院の中央部門として縁の下の力持ち的な役割を担っています。そして放射線科医はスペシャリストとして病院にとって欠かせない存在で、どの病院からも放射線診断専門医、放射線治療専門医は引く手あまたの状態です。
放射線科は他の診療科と比べると主治医として患者さんに接する機会は少ないです。しかし放射線治療では外来診療や治療時に患者さんと直接接して診療を行いますし、IVRでも放射線科に入院して治療を行いますので、患者さんとの接点が全くない訳ではありません。愛知医科大学病院にはCT、MRI、PET、血管撮影装置、放射線治療機器など最新の医療機器が備わっており、これらを使って診療や研究を行うことができます。
少し医局の紹介をしておきます。医局員は若手医師が多い医局です。医局員の皆が明るく元気に働けるように、医局員の要望を取り入れながら職場環境の整備にも力を入れており、休暇の取得も促進しています。医局員同士の親交も深く、「よく働き、よく遊び、よく学ぶ」の方針です。特に小さなお子さんのいる女性医局員に対しては、無理なく働けるように時短勤務を積極的に活用し、産休や育休後に復職する際も医局として臨床、研究で遅れを取らないようにサポートしています。また、愛知医科大学放射線科では研修医教育や学生教育にも力を入れており、部署内では定期的に教育に関するカリキュラムの検討も行っています。

放射線科入局後の進路ですが、入局後3年間は横断的に画像診断、IVR、放射線治療、核医学の研修を行い、4年目の夏に放射線科専門医を取得します。その後は放射線診断専門医もしくは放射線治療専門医の取得を目指して、画像診断もしくは放射線治療のいずれかの研修を行い、さらに専門性を高めます。画像診断、IVR、核医学、放射線治療の何を専門としていくかは本人の自主性を重んじており、研修途中でより興味の沸いた分野があれば専門を変更することも可能です。
医学は日々進歩しており、10年先、20年先には画像診断、放射線治療、IVRも劇的な技術革新により新たな診断法や治療法が導入されているかもしれません。近年は画像診断領域ではAIが発展し、日々の画像診断を少しずつ補助できるようにはなってきています。しかし将来的に読影業務がAIに取って代わられることはあり得ません。AIは特定の部位で特定の異常所見を見つけることには優れていますが、全身の様々な病態、疾患を総合的に判断するにはやはり放射線科医の能力が必要になります。AIは画像診断医にとって、診断効率、診断能力を上げるためのツールです。放射線治療ではより高精度できめ細やかな治療ができるようになっており、がん病変だけを狙って高線量の放射線を集中的に照射することができるようになってきています。IVRではカテーテル、塞栓物質、ステントグラフトなどのデバイスの進歩に伴い、今まではIVRでは治療困難であった病変も治療することが可能となってきています。愛知医科大放射線科は常に最新の放射線医学を取り入れながら、医局員一同がそれぞれ精進して日々の診療と研究に邁進しています。私は腹部領域の画像診断とIVRを専門としていますが、放射線科は全く飽きることがなく、常に勉強が必要ですがやりがいのある仕事です。皆さんが少しでも放射線科に興味を持っていただければと思います。
放射線科に興味がある、入局を考えている研修医、学生の皆さんには、是非連絡をいただければと思います。逐次、放射線科、進路についてより詳しい説明を行います。また、他診療科からの放射線科への転科を考えている方も歓迎します。医局員一同、皆さんと一緒に画像診断、放射線治療、IVRなどに従事できることを楽しみにしています。

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